定期テストの範囲表作成法
2025/02/14
中学1年生、2年生のお子様は、学年末テストまであと2週間を切りました。私たちの校舎でも、自習に来てくれるお子様が増えてきており、自習室にも活気が出て参りました。定期テストは学生の学力を測る重要な機会であり、その範囲やスケジュールの把握が成功の鍵を握ります。しかし、一方でテスト範囲表が発表されるまでは何もできない、と考えてるお子様も多く見られ、効果的な定期テストに向けた勉強法を模索している印象がございます。場合によっては、「テスト範囲がわからないからテスト勉強はできない」と考えるお子様も一定数見られることもあり、保護者様も頭を抱えていらっしゃるのではないでしょうか。さて、今回のテーマは定期テストまでにやるべきことを予想し、どのように計画を立てていくのかということをテーマにお話をしていきたいと思います。特に塾業界においては、学生ひとりひとりの学習状況を考慮しながら、どのようにしてテスト範囲を設定するかが重要なポイントとなります。さあ、定期テストに向けた戦略を一緒に見つけていきましょう。
目次
定期テストを乗り越えるための第一歩:範囲表作成の重要性
定期テストを成功させるためには、範囲表の作成が不可欠です。この範囲表は、ただ学校の先生が話すのを待つのではなく、学校の授業がどのくらいのペースで進んでいるのか、例年のテスト範囲がどのくらいになるのかを踏まえた上で、「予想」を立てながら進めることが必要になります。ある程度の範囲の予想を付けることで、勉強をしなければならない単元の全体像がつかみやすくなり、どのくらいのペースでどのくらいの量を進めるのかを逆算することができます。その後、提出物について確認をしながら、習ったところまでの内容をこまめに勉強を進め、「最低限しなければならないこと」を早めに終わらせるようにします。私たちはお子様一人ひとりの進捗の声掛けを進めた上、保護者様への情報共有を心がけております。特に学期をまたいだ単元については、配布されたプリントなどを紛失してしまうことも予想されるため、持ち物の確認はこまめに行うようにしております。まずはテストの予想範囲を考えて、提出物などの整理から進めるようにすることが大切です。
学生の学力を引き出す! 効果的な計画の立て方とは?
定期テストに向けて勉強の予定表や計画表を作成することは、学生の学力を引き出すために非常に効果的です。最初にどの科目を頑張りたいのか、どのくらい点数を取りたいのか、という目標を決めることで、どの科目に力を入れるのか、どの単元を重点的に勉強をするのかを決めていきます。そうすることで、残された期間の中で、どの科目をどのくらい勉強をするのか予定表に書き込むなどして、バランスよく勉強ができるように配分をすることが可能になります。時折、好きな科目ばかり勉強をしてしまうお子様が見られることがございます。そうならないようにするためにも、「この時間はこの科目!」という時間割のようなものがあると、それに沿って勉強がしやすくなることが期待できます。次に、一人一ひとりの理解度や得意不得意を考慮し、自習課題などの調整をしていきます。この場合、自分だけの力だけでなく、学校の先生や塾の先生に相談をしながら決めることで、自分自身が何をしなければならないのかを自身の目で確認することができます。ただ、「これをしなさい」や「あれをしなさい」ということだけでは、なかなか進んで勉強することが難しくなりますよね…。お子様が前向きに取り組むようにするためには、自分自身で決定をすることが大切になります。「自分で決めたこと」を取り組めるように促すことで、自主的に勉強をする姿勢を身に付けることができるのです。
成功するテスト勉強の始め方:スタートラインがカギ
定期テストの成功を左右する要素の一つが、早めにテスト勉強に取り組むこと、だと私たちは考えます。特に今回のような「学年末テスト」になってくると、「今まで習った単元すべて」がテスト範囲に入ってくることがあります。こちらに関しては、範囲が広くなるが故に、勉強をする単元をすべて網羅することができず、中途半端なままテストに臨んでしまうことが懸念されます。そのためには、早めにテスト範囲を予想し、早めに取り組むことが何よりも必要になります。ただ「気持ちが乗らない」という部分も大きく左右されてしまうことがあります…。その場合は、「今から始めたらどのくらいできるのか」「来週から始めたらどの範囲ができるのか」といった形で、具体的な単元を示すことが大切だと考えます。かなり先のことを考えてしまうと、なかなかイメージができないことも多いため、具体性を示すことで、今自分が置かれている状況を明確に認識することが可能です。また、定期テストは内申に大きく響くものになるため、それが今後の高校入試でどのような影響を及ぼすのか、現段階の成績と近くの高校の目標内申がどのくらいになるのかなど、ギャップを説明することもとても大切です。お子様の場合、どうしても目の前の「楽しいこと」に気持ちを持っていきがちになるので、このようなモチベーションの管理も、私たちにとって大切な役割になります。目先のことだけではなく、少し先のことも考えられるように、指導をすることが大切なのです。
日ごろからの勉強時間の確保をするために
繰り返しになりますが、定期テストで悔いの残らないように臨めるようにするためには、計画的な勉強が不可欠です。一言で「計画的」とは言っても、なかなか思い通りにいかないことも多いかと思います。まずは自分自身の学習状況を正確に把握し、「勉強を必ずする時間」を決めることから始めましょう。勉強時間を確保するためには、日々の生活の中で優先順位をつけていくことが求められます。確かに、ゆっくりする時間なども必要だと思いますので、学校から家に帰ってからの時間を、大まかに整理するといいかと思います。そうすると、思ったよりも「スキマ時間」があることがわかってくるはずです。その中で、「この時間は暗記」や「この時間に宿題」といった形で、短期間で効率的に勉強を進めるための時間帯を見極めることが、試験への不安を克服する助けとなります。ちょっとした工夫かもしれませんが、これらのステップを実践することで、質の高い学習が実現し、勉強習慣の定着につながるでしょう。
おうちで取り組みやすいテスト勉強とは?
それでは、おうちで取り組めるテスト勉強について、簡単にお話したいと思います。おうちで勉強をしようとすると、スマートフォンやゲーム、マンガといった誘惑があるため、長時間の勉強は不向きになることが多いです。まずはそういった誘惑を断ち切るためにも、保護者様とお子様との間で「やくそくごと」を決めることをオススメしております。定期テストの成功には、勉強をする環境を整えることが重要です。おうちで集中できる環境を整えることで、お子様の取り組みにも大きく影響を与えます。では、おうちではどのようなことを取り組めるのか、についてですが…。私たちが声を掛けていることは、「提出物をしっかり行うこと」です。どの科目もそうなのですが、提出物が大きく成績に響いてくるため、提出期限までにしっかりと行うことが求められます。次におうちで取り組みやすいものが、漢字や単語の暗記、重要語句の一問一答式の問題を繰り返し解くことです。こちらは時間を計って取り組むことで、より集中しやすくなるかと思います。もちろん、数学の計算問題もおうちで取り組みやすい単元の一つです。長時間ではなく10~20分程度の時間を計って取り組むことで、メリハリを付けた勉強を可能にするでしょう。そして、こちらが重要になってくるのが、「わからないところを明確にする」という部分です。わからない問題をそのままにせず、しっかりと質問をすることが大切です。おうちで取り組んだ問題で、わからないところがある場合は、次の学校の授業や塾の授業で質問ができるように、印を付けたりメモをするなどして、解決するようにしましょう。